MH-カガユキ

ちょっとしたメモ。

船旅小説(シルバーフェリーで苫小牧)その1

 旅にでよう。月夜の海の上に行こう。ということで夜行フェリーに乗ることにした。
 今回は珍しく二人旅。八戸駅で集合して観光・夕食の後船に乗り苫小牧へ。そして岩見沢まで行き、そこで解散。というだけ。お互い忙しいし、こういう機会でもなければ会うこともないからと言ったら喜んで普代村から来てくれた。

 八戸駅からは八戸線で鮫駅へ。以前会った時に久慈駅で見た新しい気動車に乗った。普段地元で乗る、東北地方標準型とも言うべきキハ110に比べて甲高いそしてうるさいエンジンである。

「これはハイブリッド車じゃないからね」車体が似ている仙石東北ラインの車両とシステムから違うとのこと。新しい世代だが通常のディーゼルエンジンのようだ。と言っているうちに列車は八戸駅を発車した。 貨物駅の脇を通ると隣に線路が走っている

「これが八戸臨海鉄道さ」いわゆる複線ではなく、片方が八戸線、もう片方が貨物用の臨海鉄道であるようだ。長苗代駅を過ぎると臨海鉄道の線路が分岐していったが、八戸線も分岐している。

「こっちの線路も分岐して行っているけど」

「それは製油所への分岐だった線路。今は使われていないよ」衛星写真を見るとこの先に線路がたくさんある。と言っていると乗っている汽車は川を渡る。この川は馬淵川というこの地方で一番大きな川である。渡ると線路は高架となって、本八戸駅に到着した。

「ここが八戸の中心街、新幹線の八戸駅は元々尻内駅と言って街はずれにあったんだ」

同行者氏の解説が入る。

 

 

と2023年八戸・苫小牧・札幌旅をしてきた話を小説仕立てで順次公開していこうと思います。