MH-カガユキ

ちょっとしたメモ。

東北地方おすすめ長距離バス(その2)

 在来線利用より便利な高速バスを紹介する記事の第二弾です。在来線乗車時間3時間以内の区間で、2往復以上の運行のある高速バス等を紹介していきます。

 

106急行バス(盛岡ー宮古・山田・船越)

盛岡と沿岸部の宮古市、山田町を結ぶ都市間バスです。区界駅-宮古駅区間でJR山田線と競合します。運行会社は岩手県北自動車(岩手県北バス)です。

 現状高速バスではない路線ですが、運行会社公式ページでの扱いや、使用車両が高速バスと同一であること、一部自動車専用道路を通ることから高速バスに準ずるものとして取り扱います。

 この区間に関しては、運賃はほぼ同じ、運行本数がJRが4往復、バスが17往復(通常期)と圧倒的にバスのほうが使いやすい区間です。というより、盛岡から沿岸部にむかうことだけを考えたらバスを使うほうが遥かに良い区間です。移動需要自体はかなりある路線ですので、山田線の便数がどうしてここまで少ないのかは謎です。通勤通学に特化した、朝夕の区間列車はあるので全くやる気がないわけではないです。

 使用車両は新車で買った車両と中古車が混じっています。新車の場合コンセントがついていることが多いのでややお得です。中古車はトイレ付と時刻表に書いていない場合、スペースはあっても使えません。元々中央高速バスで使っていた車両らしいのでそちらでは標準仕様だったようですが、106急行では使える便が限定されています。利用客としてはいざという時に使えると安心なのですが、そうはいかないようです。トイレ付でもそうでなくても、やまびこ産直館という中間地点でトイレ休憩がありますのでその点安心です。

 ほかに注意事項としては、高速バスの車両を使った路線バス、ということなので盛岡エリアで使えるバスカードで乗車可能です。全区間乗っても2080円だったので5千円券(5700円使える)を用意しておくと往復乗車にも使えますし、盛岡市内で乗る分も付いてきますのでお得です。盛岡市内(駅前ーバスセンター前)ー宮古駅前の往復乗車券もあり、こちらは3700円ですので往復するだけなら往復乗車券単体や往復乗車券がセットになった切符を勝手から乗るのが良いと思います。「絶対安い!」

f:id:worldwide712penguin:20200602220728j:plain

106急行で運用されていた、日産ディーゼルスペースアロー。かつては日野自動車日産ディーゼル工業製の車両が多く使われていました。

f:id:worldwide712penguin:20200602220959j:plain

途中ノンストップの106スーパー特急用に導入された、日産ディーゼル・スペースウィング。東日本大震災以降はトイレ付の便に投入されていました。106スーパー特急の後継として、盛宮106特急が現在運航されています。