MH-カガユキ

ちょっとしたメモ。

鉄道模型レイアウトで表現する漁港の分遣隊概念、仕様検討資料(1)

表題が言っていることをそのまま理解できる方というのはごくわずかでしょう。こういっている自分もよくわかっていないのです。

 

 仕様検討資料、というのは、このレイアウト(一般的にはジオラマというカテゴリに入るでしょう。というのも分割式で設計するので)はただ建物と海がある漁港の風景、に加えて時々単行ディーゼルカーが走る専用線も入れようと考えているのです。専用線なのに何故ディーゼルカーが走る?と思われるでしょうが、これはこの漁港への通勤用であるのです。

 仕様検討というのは、この線路についてどこのメーカの製品を入れるかということを考えていたのです。両者利点欠点共にあり、折衷案もややこしいというのが検討した結果です。13年前にTOMIX規格のレール導入後、混載していた一時期を除いてTOMIX製品ばかり運用しているので、変更するとなると本格的導入になるのです。

 

1案のTOMIX規格継続

メリット

・今まで購入した資材を活用できる(重要)。新旧あるとはいえ、新たに買い足す必要がない程度に直線用レールは保有している。端数調整用の各種レールを買う必要があるかもしれない。

 

・設計時車両単位で線路の増設が可能。レール1本140mmというのは20m級の鉄道車両1両分に相当する為、駅設置時にどれだけの長さのホームが最低限必要かを計算しやすく、待避線や駅を撤去時に代わりのものを配置しやすい、又は駅を増設する時低予算で作成することが出来る。

・大半径カーブの豊富さ、カント付き曲線の採用。これによって、脱線しにくくカーブに行程さをつけやすくなった。

・道床の幅が狭く、敷地占有が少なく有効活用が容易。

・デザインが好み。

 

デメリット

・現在の電力設備では分岐器2器しか動かせない、設備投資は結局必要

・複線間隔が広い(但し単線区間が殆どであると考えるとさほどデメリットではない) ・ポイントレールの信頼性についての問題が出ている(重要)

・別ジオラマ計画でもTOMIXレールを使うので買い足す量が多い 結論 駅区間以外であれば問題ないが、複雑な区間で果たしてよいのか?

 

2案 区間ごとに混載

メリット

・ポイント関係の信頼性がTOMIXより高いKATO社製のを採用できる ・4番ポイントを採用すれば省スペースかつ田舎の行き違い駅が再現できる ・電力関係でも、運転電源とポイント動作電源を別にできる上、装置の値段も安い

デメリット

・外観の統一性が失われる

・長さの計算が2規格入り混じることによって複雑になる ・KATO製は道床が広いのでレイアウト配置に制約が出る ・信頼性が比較的高いが、脱線しやすいという話もある 結論 予算をかけずに駅を作るにはいい案である。

3案 KATOに全面置換

メリット

・これまでの固定観念に囚われず、新規路線にふさわしい設計ができる。

・出力に余裕があり、パワーバックを買い替えることを考えるとトータルコストで安く済む可能性がある。

・長さが62mmの倍数基準になるので直線を短く設定することができる。

デメリット

・完全新規となるために線路の購入費が高額になる可能性が高く、線路を含めたトータルコストの計算は慎重にしなければならない。

・車輌長とホーム長について計算を慎重にしなければ無駄の多い設計になりかねない。

・大半径カーブの選択肢が少なく、ポイント分岐用のカーブレールでは距離あたりの価格が割高になる。

・道床が広いので用地不足になるおそれがある。

結論 

新規導入のリスクを考えると容易に踏み切れないが、分割式モジュールレイアウトとして設計する予定であり、KATO線路モジュール、Tomixモジュールのように別設計にしてうまく組み合わせてみるのも手かもしれない。

 

3案を検討しての結論

 予算には限りがある。しかしそれを理由に新しい技術を導入しないというのは勿体無い。その為、分岐器を設置しないモジュールでは1案を採用し、分岐器を設置する場合は2案を採用する。3案については、もう一つの計画たるJSL計画でTomixレールの仕様状況によって、採用するものとする。