MH-カガユキ

ちょっとしたメモ。

艦船模型語り(天草)

 艦船模型を作り始めて10年以上が経った。多少の技術の進歩があるが、平均レベル以下の出来栄えであり、褒められたものではない。考えてみれば、10年前は資金不足で格安のWLかピットロードの2隻セットの小型艦艇しか買わず(今もそうだ)、エッチングパーツなどには手を出せず、専用ニッパーなどなく100円ショップのものばかりで、唯一まともな工具はカッターナイフだけであった。

 3度の転居、東日本大震災もあって、初期に作った艦はいずれも手元にないが、2018年になって作り直したくなり、作り直し始めている。たとえば、初めてのピットロード社製の海防艦択捉型の天草は、今頃実物と同じく女川湾のどこかに沈み、引き上げられて解体されてしまったと思われる(そのまま沈んでいるかもしれないが、あまりにも小さいのでどっちにせよ気づく人はいないと思われる)。2015年に発見し、購入。初めて作った2007年と比べると、その後の製品ラインアップの充実によって、従来エッチングパーツが必要な手すり以外はプラパーツで済むようになった点が特徴である。機銃部品以外交換していない(元々の出来がいいから)が、作って祖父へプレゼントした。天草に乗っていたからではなく、お世話になったからとのことである。

 それも、祖父が亡くなったときに行方不明になった(通算二度目)。ということで、もうじき命日なので作り直そうと思っている。技術はあるので、今度こそしっかり作りたい。